我が家の軌跡(奇跡)65
妹は血圧が安定したら、全血交換するとの説明。しかし血圧は下がったまま。とうとう心停止した。父は泌尿器科の計らいで、ストレッチャーで妹のベッドサイドまで連れて来て頂いた。担当医はずっと父の到着まで心臓マッサージを続けて下さった。父はヒーちゃんの臨終を見届ける事が出来たのだ。
なんと引っ越して一週間目に妹は23歳の生涯を閉じた。
ストレッチャーに乗ったままの父と、母と一緒に霊安室まで行った。
妹の遺体が車に乗せられる時、父は号泣しながら叫んでいた“ヒーちゃん、先に行って待っててくれ、お父さんは歩けないから手を引っ張ってくれな!”と。
ご遺体を載せた車の殆どは霊安室からの坂を登って病院の東口を右に行くが、職員住宅のある左に曲がったのは初めてだったのでは。
2025年9月30日 (火)
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